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全国発明表彰式
 現役最後に取り組んだ「Liイオン二次電池用黒鉛負極財」が平成26年度全国発明賞(特別賞)を受賞することになった。7月8日の授賞式には夫婦招待ということでホテルオークラに出かけた。9時半からリハーサル、10時10分から常陸宮同妃両殿下御臨席のもと表彰式が行われた。恩賜賞、特別賞は発明賞と実施功績賞が授与されるため富士通、キャノン、日立、東芝など顔を見知った社長が発明代表者と一緒に殿下の前で賞を受けた。本賞も社長が出席して実施功績賞を受けた。


名前を呼ばれ立ち上がっている我ら受賞者、金屏風の前に両殿下

 今年は発明協会創立110周年記念式典が発明表彰式と同時に行われた。表彰式の後、両殿下・来賓の皆様と記念撮影、続いて記念式典。特別功労者感謝状贈呈は前協会会長の豊田章一郎ほか3名、殿下のおことば、来賓祝辞は安倍総理の代理で世耕官房副長官、衆参院両議長、最高裁判所長官は代理の判事などすごい顔ぶれ。
 両殿下退場後、記念祝賀会。立錐の余地ないは大袈裟だが、そんな大混雑のなか庄山会長の開会挨拶、来賓挨拶下村文科大臣、経産大臣は代理、協会副会長の乾杯で祝宴開始。ワインやビール片手にうろうろ、しばらくして受賞者とかみさん達、社長、特許担当者が一つのテーブルに集まることが出来た。心配した食べ物もいろいろ採ることが出来かみさん達はさすがオークラと好評、懇談しばし。
二日前の夜、現役のころお世話になったさる先輩から「息子から受賞のことを聞いた、おめでとう」と電話を頂いた。息子さんが特許庁長官ということ、驚いた。前のほうにいるだろうと探したらすぐ見つかった、挨拶したら「まだ就任1週間なんです」と頂いた名刺に赤で「就任御挨拶」とあった。少し話した後テーブルに戻り時間まで。お開きの後もコーヒー、デザートが用意されていてパネル展示前のテーブルでしばし。
現役を離れ10年以上、思いがけず良い経験をさせていただいた。いろいろな皆さんにお世話になりこの賞がある、感謝。

 ウィーンの友人から先日受賞のお祝いメールを頂いた。ドイツ大手カーボンメーカーの部門長だった彼が能力不足分をカバーしてくれた、彼なくしてこのビジネスはなかった、それ以前からの彼との長い付き合いが実ったのだと感謝している。日本支社長のKさんにも大変お世話になった。授賞式後乃木坂にあるビルを訪問、お礼と回顧談しばらく。以来15年、大きく育っているという、何よりだ。
| 科学・技術 | 09:20 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
原子力廃棄物の課題
 県民大学講座を2件受講している。うち1件が「福島原発事故とエネルギー問題」。今日は第4回で「環境問題と原子力廃棄物の課題―原子力の事故と放射性廃棄物処理ー」、講師は日本原子力研究開発機構東海研究開発センターの虎田さん。
放射性廃棄物処理の問題は以前読んだ田坂広志「官邸から見た原発事故の真実」の提言、直近の小泉元首相の即原発廃止発言で廃棄物処理がその背景ということもありどんな話が聞けるか興味を持って出かけた。
 イントロは原子力発電が他の発電に比べてCO₂排出が少なく、効率が良いが放射性廃棄物が出るなど、廃棄物の放射能が原鉱石レベルまで下がるのには10万年かかる。廃棄物をガラス固化して厚さ19僂SUS容器に封じ込める、さらにベントナイトで囲い込み地層処分する。地下水、地層変化で容器や緩衝材(粘土)等の長期の変化や物質の動きを研究して地層処分に耐えうると判断している。問題は処分場を何処に・・・これが最後?に残された課題。

 聴いていて歯がゆくなった。政治レベル・国民的コンセンサスで処分場を決めなければならない、というが火山列島で成り立っている日本で1万年の地層処分に適する場所があるのだろうか、候補地といっても地元住民を説得する手段があるのだろうか、日本で処分場を決めるのは不可能だろう。アメリカのネバダも振出しに戻ってしまった、原子力大国フランスでも処分場は決まらない、唯一フィンランドのオンカロだけ。原子力は人類の負の遺産、一国レベルで廃棄物処理は決めようがない。世界レベルでどうするか、幸い日本は技術面・資金拠出でそれなりの役割が出来そう。IAEAなどの国際機関に働きかけ負の遺産処理をどうするか日本がリーダーシップをとったらどうだろうか。
 廃棄物の閉じ込めも様々なシュミレーションで安全確認をしたということだが、ガラス・金属容器が千年レベルでどうなるか、所詮金属、様々な地層変化による応力腐食など何処までの因子を想定したのか、想定外の因子がありましたという言い訳は聞けない。金属以外で炭素材料は腐食に強く中性子吸収能のある素材、さる大手ゼネコンはナノカーボン複合材で宇宙船へのエレベーターを企画した、小説では同じ素材の巨大な網で南極の氷を包み込んで曳航し砂漠を緑化するというお話もある。金属より強く軽く腐食に強い、今は難しいかもしれないが数十年先の代替材料として検討されても良いのではないか。

 そんなことを思いながら聴講した。電力安定供給のためには安全絶対確保したうえで再稼働は止むを得ないと思う。でも出続ける廃棄物を思うと即止めるべきという意見も無視できない。2020年まで稼働した場合、ガラス固化体は今の約倍4万本になるという。中国はじめ途上国では新規の原発設置が進んでいる、やはり世界レベルでどうしていくか議論が必要な時期に来ている。
 
| 科学・技術 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
JAXAと山文魚
 京都の孫がJAXA(宇宙航空研究開発機構)を見学したいということで家族4人を乗せて筑波まで走った。1ケ月ほど前にガイドツアーを申し込んだが春休みなのだろう、満杯。フリーの見学になった。
1年前に百年塾でJAXAのガイドツアーを経験していたのでおおよそのイメージはある、フリーは見学場所がスペースドームとプラネットキューブに限定されるが仕方ない。
満開の桜できれいな構内の食堂で昼食。近くのロケット広場で長さ53mと巨大なH-Aを見学、純国産のロケットという説明版。土産物がメインのプラネットキューブを観て、スペースドームへ。ここはモニターや様々な衛星・ロケット・エンジン・「きぼう」日本実験棟などの展示物があって楽しめる。
またフリーの見学者のため定期的に30分ほどの説明がある。ベテラン説明員は子供から大人まで分かり易く興味ある話しで楽しませてくれた、新中学生の孫も興味津々で聴いていた。
孫が京都から来たと言ったら、特別にとクイズ形式の資料をプレゼントしてくれた。モニターの説明から展示物まで孫の関心は高い、新中学生にどんな影響を残すことになるのだろうか。


宇宙服に入って、ハイ・ポーズ。重さ120kg、お値段は・・億円とか

 この晩は京都一家が日立に来た時の楽しみの一つ「山文魚」へ。刺身、蟹、網焼き、焼き魚と食べてから小振りだがお握り6個を平らげた新中学生の食べっぷりには驚かされた。 
| 科学・技術 | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
発明表彰式
 古希を過ぎた9月、茨城県発明協会から「平成24年度関東地方発明表彰の選考結果」という書類が送られてきた。閑人が発明者の一人になっている特許が「関東経済産業局長賞」に内定、11月27日に静岡市で表彰式と懇親会が実施されるので出席乞うという内容。現役のI君から応募したという話を思い出したがどんな内容かは知らなかった。関東経済産業局や局長がどういう人かも知らない・・・賞がどれほどのものかは見当がつかない。
 I君から是非出席乞うと要請があったがロートルの出る幕ではなかろうと断わった。その後何回か是非にということで、まあいいかと出かけた。
 静岡駅でI君ともう一人の共同出願人F君、特許担当者と合流、ホテルの会場に出かけた。会場は200人を超す受賞者と随行者席がずらり、正面の雛壇は主催者と来賓者席がまたずらり。女性文科大臣がこの雛壇を見たら一悶着起こしそう。指定された席は最前列、どうやら上位にランクされたようだ。1時半から3時近くまで延々と授賞式が続きお尻が痛くなった。
 3時20分から懇親会、結構豪勢な料理とアルコール、費用は参加者持ち、雛壇の皆さんの分はどうなっているのだろうか。
立派な盾と賞状を頂いた。次は全国区と担当者。古希を過ぎた身にはハップニングの体験だったが、もう少し楽しみを残してもらえたのは有難い限り。


| 科学・技術 | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
電子辞書
 長年使い慣れたセイコーの電子辞書が迷走し始め、だましだまし使っていたが完全にダウンした。ネットでセイコー、シャープ、カシオなど最近の電子辞書を調べてみたが7‐8年前とは様変わり、いろいろ比較してカシオXD-D6500をネットで購入した。手配してから数日で送られてきた。使ってみたが、期待をはるかに上回る。小さな機体にこれでもかというほど情報が詰め込まれている。なんと全73コンテンツ、広辞苑、新漢語林、古語辞典、英和・和英はもとよりNHKラジオ英会話、ブリタニカなどなど。嬉しいのはビジュアルな里山の植物、野鳥、海水魚、昆虫まで様々。重さは310g、旅行の車中で飽きることはない。
 これがネット価格で2万円とちょっと、現役時代ICチップ集積度アップのため、ささやかに協力させてもらったが、10数年の技術革新とその成果をまざまざと見せつけられた。
 そんななか、かって栄華を誇った日本のメモリー最後の企業「エルピーダ」が経営破綻、栄枯盛衰は世の習いとはいえ、複雑な思いがある。
| 科学・技術 | 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
賑やかなLiイオン二次電池業界
 ネットや新聞で連日「Liイオン二次電池」情報が飛び交っている。この電池の材料に関わった1人として興味深く読んでいる。
 「日経エレクトロニクス」の最新号が「Liイオン電池新時代へ」という特集を組んでいる。早速購入し読んでみた。ネットでオープンになっている情報が多いが、まとめて読んでみてこの電池の世界が如何にすごい動きになっているか改めて認識した。

 日産が今年から電気自動車「リーフ」を発売することが話題になっている。今年は5万台、2012年には20万台生産する計画、これに搭載するLiイオン二次電池は1台当たり24kWhの電池容量だから、20万台では4800MWhになり、現状の携帯電話用の3000MWhを凌駕することになる。
たった1車種で市場環境が激変するということだ。

自動車用市場は5年で90倍の伸び;日経エレクトロニクス

 材料に関わったものとして、これだけの伸びに材料確保は大丈夫なのかと心配になる。この電池の主要材料は、正極材、負極材、電解液、セパレーターの4材質。正極材はLi、Coが主流でNi、Mnなど 負極材は人造黒鉛と自動車には天然黒鉛だろう、記事にはMCMB(メソカーボン・マイクロビーズ)とある。TiやSiも期待されている。電解液とセパレーターは分からないのでスキップ。
Liは南米(チリ、アルゼンチン)、オーストラリア、中国 Coはコンゴなど、人造黒鉛は石炭、石油のコークス、ピッチで準国産、MCMBもほぼ同じ、天然黒鉛は中国、ロシアなど。産出国の政情不安などありそうだが、当面資源的にはあまり心配なさそうだ。
 電池では韓国、中国が急速に力をつけて日本は追い上げられているが材料は日本が先を走っており、韓国、中国も日本の材料を使わざるを得ないのが現状。でも少し先を見ると原料面で中国が有利なのは明らか。これから先、日本が材料でどれだけ技術格差を持ち続けられるかがポイントになる。
技術流出には国レベルでの監視も必要になってくるのかもしれない。
また原料を持たない日本は回収リサイクル技術も重要になってくる。
| 科学・技術 | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
日産のプラグインハイブリッド・コンセプトカー
 日産がジュネーブモーターショウにプラグインハイブリッド車【Essence】を展示したという記事を読んでみた。
 写真を見て驚いた。イタリアの超高級スポーツカーのような外観、何でこれがプラグインのコンセプトカーなの・・・。プラグインの広いコンセプトは環境対応・省エネタイプではないのだろうか。単なるハイブリッドならまだしも、2シーターで如何にもガソリンがぶ飲み(エンジンはある)モデルはプラグインのイメージとかけ離れる。
 量産の可能性はきわめて低いということだが、それ以前に大きなミスマッチを感じる。日本がしっかりリードしなければならない分野、油断禁物。
写真転載不可ここから覗けます。素晴らしいデザインではありますね。
| 科学・技術 | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
白金触媒に代わる「カーボンアロイ」
 今日夕方のNHKラジオ夕刊で燃料電池に使われる白金の代替材料として「カーボンアロイ」が紹介された。ゲストはNEDOの宮田プロジェクトマネージャー。
固体高分子形燃料電池(PEFC)は、自動車用電源としての普及が期待されている。しかし、PEFCは電極触媒として白金を50〜60g使用しなければならないため、資源制約、コスト低減から、白金の低減化および白金に代わる触媒が求められており、世界的に研究開発が活発化している。その中で、群馬大学の尾崎純一教授は白金を担持させる役割であった炭素に着目し、ナノレベルの微細な球状(ナノシェル)の炭素原子の構造体に触媒作用があることを発見し「カーボンアロイ触媒」と命名。

 尾崎先生とはお付き合いをさせていただいたし、「カーボンアロイ」も懐かしい。
 宮田マネージャーによれば「カーボンアロイ触媒」が白金に代えられればノーベル賞級の発明と言っていた。明日は尾崎さんがゲスト出演、この時間不在で聞けないのが残念。
白金50gは約15万円、これではとても燃料電池車の普及は無理。
尾崎先生、地球環境対応車のため、ノーベル賞を目指して精進してください。
| 科学・技術 | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
有人宇宙施設「きぼう」
 今朝の新聞は宇宙飛行士、土井さんの乗るスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げ成功の話題が多い。これは、日本初の有人宇宙施設「きぼう」に託す夢があるから。読売の社説も「宇宙に出来る日本の拠点」として米露・欧州に遅れをとるなと日本宇宙実験を後押しする論調だ。

 このなかで日経が「宇宙実験 夢より成果を見せよ」と辛口の社説を載せていた。
「日本の宇宙実験棟『きぼう』の組み立てが年末に終了する、でも宇宙飛行士ばかり目立って結果お粗末になることのないように。これまで7000億つぎ込み、2015年までに毎年400億、総計1兆円。 当初は無重力で革新的な材料や新薬の開発が出来るといわれたが、その期待は薄れつつある。実験装置の性能が上がり地上でも十分との指摘もある。費用対効果を見極める必要がある」

 神戸製鋼にいた友人が超臨海実験装置や圧力晶析、HIPなどで新しい材料開発の可能性を語っていた。地上で限りなく宇宙に近い条件を作り出すのはそんなに難しいことではないのかもしれない。
でも誰が費用対効果を検証するのだろう。1兆円のリターンは夢か、地上の訳の分からない政権争いのことをしばし忘れて宇宙実験のロマンに浸るほうが余程楽しい。
| 科学・技術 | 22:58 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
燃料電池(fuel cell)
 固体高分子型燃料電池(PEFC)の構成部材を開発している研究者と話す機会があった。今は環境問題、化石エネルギー高騰などでこの分野にも強い追い風が吹いている。日本各社も相当のエネルギーを投入して熾烈な開発競争を繰り広げているようだ。でも政府レベルでどれだけの支援があるのか疑問、民間任せですませられるテーマではない。無資源国日本が環境問題と併せて世界に向け発信出来る格好の高度技術製品だ。
 でも現実は、5年ほど前の現役時代の技術レベルからそんなに大きな進歩はないと感じた。触媒は相変わらず白金主体、結構なコスト比率になる炭素材料(セパレーター)も性能面では改良が見られるが、コスト面では以前と同じ。
 脱白金をテーマにしている研究者を何人か知っている、社運をかけてセパレーターと取り組んでいる会社もある。こうした地道な技術の蓄積が、混乱した政治や様々な改革遅れで世界からみはなされた日本の信用回復に寄与するときが来るように思う。政府レベルの後押し・・・期待しても無理か。

 水しか出ないクリーンな燃料電池、でも燃料の水素はどう供給するの、そのときのCO2は? セパレーターや触媒担持体の炭素材料製造時のエネルギーも相当なもの、そのときのCO2発生量とどうバランスするのか。そんな検証もした上での納得出来る数字の裏付けがほしい。 分散型が一般家庭に普及するのは何時になるのだろう、我々の世代で是非そうなってほしい。
| 科学・技術 | 22:42 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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