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原子力廃棄物の課題
 県民大学講座を2件受講している。うち1件が「福島原発事故とエネルギー問題」。今日は第4回で「環境問題と原子力廃棄物の課題―原子力の事故と放射性廃棄物処理ー」、講師は日本原子力研究開発機構東海研究開発センターの虎田さん。
放射性廃棄物処理の問題は以前読んだ田坂広志「官邸から見た原発事故の真実」の提言、直近の小泉元首相の即原発廃止発言で廃棄物処理がその背景ということもありどんな話が聞けるか興味を持って出かけた。
 イントロは原子力発電が他の発電に比べてCO₂排出が少なく、効率が良いが放射性廃棄物が出るなど、廃棄物の放射能が原鉱石レベルまで下がるのには10万年かかる。廃棄物をガラス固化して厚さ19僂SUS容器に封じ込める、さらにベントナイトで囲い込み地層処分する。地下水、地層変化で容器や緩衝材(粘土)等の長期の変化や物質の動きを研究して地層処分に耐えうると判断している。問題は処分場を何処に・・・これが最後?に残された課題。

 聴いていて歯がゆくなった。政治レベル・国民的コンセンサスで処分場を決めなければならない、というが火山列島で成り立っている日本で1万年の地層処分に適する場所があるのだろうか、候補地といっても地元住民を説得する手段があるのだろうか、日本で処分場を決めるのは不可能だろう。アメリカのネバダも振出しに戻ってしまった、原子力大国フランスでも処分場は決まらない、唯一フィンランドのオンカロだけ。原子力は人類の負の遺産、一国レベルで廃棄物処理は決めようがない。世界レベルでどうするか、幸い日本は技術面・資金拠出でそれなりの役割が出来そう。IAEAなどの国際機関に働きかけ負の遺産処理をどうするか日本がリーダーシップをとったらどうだろうか。
 廃棄物の閉じ込めも様々なシュミレーションで安全確認をしたということだが、ガラス・金属容器が千年レベルでどうなるか、所詮金属、様々な地層変化による応力腐食など何処までの因子を想定したのか、想定外の因子がありましたという言い訳は聞けない。金属以外で炭素材料は腐食に強く中性子吸収能のある素材、さる大手ゼネコンはナノカーボン複合材で宇宙船へのエレベーターを企画した、小説では同じ素材の巨大な網で南極の氷を包み込んで曳航し砂漠を緑化するというお話もある。金属より強く軽く腐食に強い、今は難しいかもしれないが数十年先の代替材料として検討されても良いのではないか。

 そんなことを思いながら聴講した。電力安定供給のためには安全絶対確保したうえで再稼働は止むを得ないと思う。でも出続ける廃棄物を思うと即止めるべきという意見も無視できない。2020年まで稼働した場合、ガラス固化体は今の約倍4万本になるという。中国はじめ途上国では新規の原発設置が進んでいる、やはり世界レベルでどうしていくか議論が必要な時期に来ている。
 
| 科学・技術 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
日本中、廃棄物の行き場がない。「私はこれからどうしましょう」と廃棄物が嘆く声が聞こえて来る。
稼動するにも、廃炉にするにも「言うは易く行うは難し」の諺どおりのジレンマですね。
閑人さんは技術屋のようですので、文科系と違い感情的でなくロジカルに考えることが出来るでしょうが悩ましい問題ですね。廃炉のままでもお金が湯水のように出て行くので、早く金が最小限で済むように考えねばなりませんね。
世界を参考にするにもベストアンサーがあるのでしょうか。
私には手に負えない問題ですが、小泉さんぐらいのことなら言える。(笑)
余り考えると眠られなくなるので、これにて失礼します。


| 無冠帝 | 2013/11/18 9:38 PM |
 早速のコメント有難うございます、睡眠障害にならないことを願ってます。
 何回かついでに行った幌延は良いところです、ここに原研の深地層研究センターなるものがあって放射性廃棄物の地層処理の検討が進められているんですね。放射性物質は持ちこまないという前提のようですが、怪しい雲行きになっているようです。処理面積が後楽園球場の百?うん十倍、本州は無理だから北海道はあまりにイージー。早速住民反対にあっているようです。
| 堂平閑人 | 2013/11/19 6:31 PM |
 今日のYahoo News に下記の記事がありました。参考まで。
先のコメントで原研と書いたのは「日本原子力開発機構」でした。スミマセン。
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岩盤を500メートル掘る

 小泉氏が脱原発に転換するきっかけになったのは、その政治的な意図はともかくとして、フィンランドのオンカロ(洞窟、隠し場所を意味する)と呼ばれる最終処分場を見学したことがきっかけだといわれています。フィンランドに建設されている最終処分場では、花崗岩でできた岩盤を500メートルほど掘り下げ、さらに横穴を広げてそこに放射性廃棄物を処分していく予定となっています。放射性廃棄物はガラスで固化され、さらにステンレスの丈夫な容器に封入されます。

 しかし放射性廃棄物の中にはプルトニウムのように半減期が長いものが含まれており、安全なレベルまで放射能が減少するまでには10万年近くの歳月がかかるといわれています。それまでの間には、容器は腐食して中の放射性物質は外部に漏出してしまいますから、地下水がなく地層が安定した場所を最終処分場に選択しないと周辺の環境を汚染する可能性が高くなってしまいます。

 フィンランドの施設は花崗岩の岩盤という非常に条件のよい場所ですが、これでも完全に放射性物質の影響をシャットアウトできるのかは不明です。しかも10万年という時間を考えると、その時に現在の政府はおろか、人類さえも同じ状態で生存しているのか分かりません。小泉元首相をはじめとして原発に慎重な人はこの点を憂慮しているわけです。

 日本でもフィンランドと同様の処分場を建設することが想定されていますが、今のところ、どこに最終処分場を作るのかまだ決定していません。つまりどこにゴミを捨てるのか決めないまま原子力政策を進めているわけです。日本の原発が「トイレなきマンション」と呼ばれるのはこのためです。

「人が住まず安定的な地層を持つ」場所があるか

 日本は、欧州や米国と異なり、人が住んでおらず、しかも安定的な地層を持つ場所がほとんど存在しません。このため、日本で施設を作ることは現実的に不可能であるという見解もあります。
 日本原子力開発機構は、北海道の幌延町に地層処分の基礎技術を研究する施設を保有していますが、地域住民は、このままなし崩し的に最終処分場にされるのではないかと強く警戒しており、実験用であっても放射性廃棄物を施設に持ち込まないよう強く要請しています。研究施設ですらこの状況ですから、日本で最終的な処分場を建設するのは極めて困難といってよいでしょう。

 放射性廃棄物から出てくる放射能を弱めたり、半減期を短くする措置についても研究が進められていますが、実用化のメドはまだ立っていません。

 原発政策をどうするのかはともかくとして、最終処分場がないまま放射性廃棄物を溜め込むことは大変危険です。少なくとも原発を推進するのであれば、早急に最終処分場の建設を決定する必要があることだけは確かです。

(大和田 崇/The Capital Tribune Japan編集長)
| 堂平閑人 | 2013/11/19 9:16 PM |
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